遺贈寄付先に選ばれる団体って、どんな団体?
こんにちは、大悟です。
昨今注目が集まっている遺贈寄付。
遺贈先に選ばれる団体は、果たしてどんな団体なのでしょうか。
目次
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遺贈寄付を受け入れていることをリリースする
まずは自団体が遺贈を求めていることを社会に訴求しましょう。遺贈寄付は寄付者の死と深く関わる支援方法であるため、こちらから積極的に訴求するのは問題があるとする見方をされる方もいるかもしれません。
しかし『寄付白書2015』によると、40歳以上の男女の実に2割が「遺贈寄付に関心がある」と回答しています。このうち、実際に遺贈寄付をした人の割合はわずか1%ほどとも言われています。
このギャップは遺贈寄付に関心があるにも関わらず、漠然としたモヤモヤ、よく分からない不安感から遺贈寄付に至れていないことを示しています。
もちろん通常の寄付と同様、度を超えた営業行動や、寄付者に寄付を強制するようなことは控えるべきです。
昨今、寄付やファンドレイジングの手法も様々に多様化してきましたが、それと同様に遺贈寄付ももっと積極的にアプローチされて良いはずです。
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遺贈先は必ずしも大きな団体という訳ではない
国境なき医師団さんの『終活と遺贈に関する意識調査2017』によると、
「遺贈をするとしたら、寄付を行う団体を選ぶ際、どのような条件を重視するか?」という問いに対して、
1位…営利目的ではないこと
2位…資金の使い道が明確であること
3位…活動内容に共感できること
4位…活動内容が目に見えること
が上位に並びます。そして、
8位…国内だけでなく、国外でも支援活動を行なっていること
9位…広く認知されていること
とようやく8位と9位で、団体の規模や知名度がランクインします。
ここから分かることは、遺贈寄付者は団体の規模で選ぶよりも、そのお金がきちんと社会の為に使われることをより重視する傾向があるということです。
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遺贈寄付は団体側の努力で補える部分が大きい
先程と同じく、国境なき医師団さんの『終活と遺贈に関する意識調査2017』によると、
「遺贈について、どのようなことに不安を感じるか?」という問いに対して、
1位…遺贈の方法(どのような手続きが必要か不安)
2位…寄付する団体選び(詐欺にあわないか不安)
3位…寄付した遺産の使い道(どのようなことに役立てるか分からず不安)
4位…寄付する団体の活動内容(公益性があるか不安)
といった項目が上位に並びます。
ここから分かることは、団体側の広報活動や遺贈寄付を積極的に受け入れていく姿勢が、遺贈寄付者の不安の大部分を取り除くことに貢献するということです。
まずは団体内で遺贈寄付担当者を設置し、担当者がいざ寄付者の対応を行なった際に慌てないように知識武装をすることが遺贈寄付受け入れの第一歩です。
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寄付者と担当者の間で関係性を構築する
遺贈寄付担当者は時として、まるで寄付者の心臓を素手で掴むような機微情報に触れることもあるでしょう。担当者がきちんと寄付者に信頼して頂けるような関係づくりが欠かせません。
また、遺贈寄付者に共鳴しすぎて心がもっていかれる担当者がいる、という話も聞きます。例えば、PCに「なき」と打った時の第一変換が「亡き」になったり、「い」と打ち込んだら「遺」が出てきたりと、担当者の気持ち・メンタルが滅入ってしまうことも考えられます。
遺贈寄付者の声に耳を傾け、どんな思いで寄付をしてくださるのかに寄り添うことも大事ですが、どこまでどっぷり浸かって相手の気持ちに寄り添って良いものなのか、模索し続ける必要があります。
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遺贈寄付が通常の寄付と同じように、寄付者の自由表現として、日本社会に広く認知されることを願っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。