休眠預金の活用〜あなたの貯金も対象に!?〜

こんにちは!大悟です!

 

皆さんは来年からスタートする法律、休眠預金等活用法ってご存知ですか?

一言で説明すると、使われていない預金を社会を良くするために使おう!という法律です。

あなたにも放置している口座、ありませんか?

 

 

目次

 

 

  • 休眠預金は毎年1000億円増!

 休眠預金とは、長い間引き出しされていなかったり、持ち主が分からなくなってしまった預金のことです。

例えば、子供の頃にお年玉を預けるのに使っていた口座、引越しの際に住所変更手続きをしなかった口座、結婚前の旧姓名義で使っていた口座、亡くなった方の口座が挙げられます。また悲しいことに、3.11では多くの休眠口座が生まれました…。

 

休眠預金は毎年1000億円程度、増え続けていると言われています。

休眠預金は銀行では10年、ゆうちょ銀行では5年で「銀行の収入」として計上されます。これは法的に認められていることです。

 

日本人は個人が銀行口座を複数持つことが一般的です。また以前の郵便貯金では、自分の名義以外で口座を作れた時代もありました。ポチとかタマで口座を作れたということもあり、持ち主が誰か分からない口座が増えているのです。

 

仮に持ち主が分かったとしても、今は全く違う場所に住んでいるケースも多いです。

わざわざ交通費をかけて田舎に帰って、残高数百円の口座を整理しに行かないですよね。

 

毎年1000億円増えていくお金を放置し続けるのはもったいない!ってことで、持ち主に払い戻す努力を十分に行った上で、世の為人の為社会を良くする為に活用できないものか?と考えられたのが、休眠預金等活用法です!

 

 

せっかく民から民へ、お金が流れるのであれば、最大限活用された方がいいですよね。そこで注目されている考え方が、社会的インパクト評価です。

 

社会的インパクト評価とは、「社会をどれだけ良くできたのか」に注目して、成果を定量的、定性的に判断して、その活動の価値を評価するという考え方のことです。

 

もう少し詳しく説明すると、

例えば、かものはしプロジェクトでは毎月活動説明会を実施しています。

もちろん運営をしている立場からすれば、今月は何人くらい人が集まったのか?というのは気になるところです。しかし、説明会に参加してくれた人数はあくまで活動の結果であって、成果ではありません。

 

説明会の本来の趣旨は、「子供が売られる問題」を多くの人に知って頂くことです。そして、知って頂いた上で寄付やボランティアを通じて活動に参加してもらうことで、実際に児童買春被害者がどれだけ減ったのかが重要です。

 

そういった多面的な評価から成果を逆算して、

「あと〇〇円集まれば、売られる子供を〇〇人助けることができます!」と説明することができるのです。これが社会的インパクト評価の概要です。

しかし、NPOの活動は単純に貨幣価値に換算できないものも多く、必ずしもいくらのお金で〜〜と説明できない部分があります。なので定量面、定性面の双方から分析することが必要です。

 

 

  • 海外での活用事例

話を休眠預金に戻します。イギリスと韓国では既に休眠預金が社会的に活用されています。

イギリスと韓国は国民が休眠口座をネットで検索できるシステムがあり、一括で管理されています。それを担う銀行にも、社会から「あの銀行はちゃんとCSR活動に参加している」という評価が得られるので、メリットがあるのです。

 

 

  • 非営利事業にお金が流れ込めば…

休眠預金の活用によって非営利事業に巨額のお金が流入するようになれば、社会課題解決の促進はもちろん、多くの人々が非営利事業に携わるようになります。そうすれば自立して社会を変えようとする若くて元気な人たちや、ビジネスセクターで専門技術を磨いた人たちを巻き込んだ活動が可能になります。

ソーシャルセクターが面白くなってくるのはまだまだこれからです。ビジネス、行政、NPOを横断できる幅の広い人材が求められています。私もその波に乗れるよう、準備を進めていきます!

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

英語:1h