『社会を変えるを仕事にする』読んでみた
こんにちは!大悟です!
認定NPO法人フローレンス代表の駒崎さんの著書『「社会を変える」を仕事にする-社会起業家という生き方(駒崎弘樹、2007年、英治出版)』を読みました!
フローレンスさんとは先日の東京ハーフマラソンのボランティアで交流させて頂いた際、私のような若輩者にも丁寧に接してくださり、個人的にとても良い印象を持っていました!
目次
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認定NPO法人フローレンス どんな団体?
私たちは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団フローレンスです。「訪問型病児保育」「障害児保育」「小規模保育」など、常識や固定概念にとらわれない新たな価値を創造するイノベーター集団として、これからも走り続けます。
(認定NPO法人フローレンスHPより引用)
今の東京って子育てするのには、本当に厳しい環境ですよね。受け入れてくれる保育園がないので、女性も働けないですし。近くに両親が住んでて、代わりに面倒見てくれるとかならいいんでしょうけど。
たぶん昔は、地域の人々が子育てで協力し合うということが、ごくふつうのことだったのだろう。でもいまでは、ここ下町ですら、そういった営みは過去のものになりつつあるのだ。松永さんに象徴される何かは、失われてしまったんだ。
(『「社会を変える」を仕事にする-社会起業家という生き方』より引用)
駒崎さんはご自身が幼な子の時によく面倒を見てくれていた「松永さん」という地域のおばちゃんのことを思い出し、そんな受け皿が必要と、フローレンスを起ち上げられました。私は本書を読むまで、フローレンス=病児保育の団体、というイメージでした。フローレンスという団体名はかの有名なフローレンス・ナイチンゲールのファーストネームから取っているとのこと。
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環境依存型の生き方はリスクが高い
インターンをしていた大学生に新卒でフローレンスに入社することを直談判されるシーン。
「三年でやめる新卒者が四割いる時代。すでに終身雇用は崩れ、寄らば大樹の陰、という環境依存型の生き方をするのは、逆にリスクが高い。自律的に自らのキャリアを選択し、自分がどんな人間になりたいのか、という自己実現と、どんな社会を実現したいのか、という社会実現の双方を重ね合わせた働き方が、最も充実したものをもたらすんだ……って、あれほど言ってたじゃないですか」
(『「社会を変える」を仕事にする-社会起業家という生き方』より引用)
私の心にグサグサ刺さったシーン。ほんとそれなんだよなって思いながら読んでました。個人の社会貢献をもっと当たり前の時代にしていきたいですね。ビジネスと社会貢献は両立できます。私もその生き証人になります。
本書はこんな感じで大きな文字と独特の語り口でとても読みやすく構成されています。
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依存という病
そうして僕たちは、ぶつぶつと、誰にともなく独り言を言うのだろう。「政府が悪いんだ」「行政は無能だ」「政治家が悪いことばかりしているんだ」と。いままでまったく興味を持たず、まったくなんのアクションも取っていなかった僕たちは、そういうときになって初めて事実を認識し、誰にも届かない呪いの言葉を吐きつづけるのだろう。
(『「社会を変える」を仕事にする-社会起業家という生き方』より引用)
いまの日本人を「無関心のくせに依存する病気」と例え、大事なことを行政に丸投げしていながら、いざ自分に火の粉が降りかかったときに初めて事の重大さを知る愚かさを批判しています。アメリカと日本の個人寄付額を比較しても明らかですが、日本人の「誰かがやってくれるだろう精神」を変えていきたいですね。
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フローレンスのサポーターになりました!
本を読んでとても勉強になったので、フローレンスのマンスリーサポーターになりました!寄付しても確定申告すれば半分くらい寄付したお金戻ってきますよ。あなたも社会に貢献しましょう。
認定NPO法人フローレンス公式ホームページ
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。