カンボジア現地の方々と話して感じたこと

 

  • コミュニティーファクトリー(CF)に行ってきました!

ずっと行きたかったCFにようやく行けました。ここで現地の女性たちを雇用して、主にSUSUの商品を作ってもらっています。CFに到着していの一番に感じたのは、「あー年次報告書の写真で見た風景だなー」でした。自分の中でずっと想像の世界でしかなかったものが、現実となり手触り感と共に目の前に現れました。月並みなことを言うようですが、やはり机の上だけでは分からないことはたくさんあり、実際に自分の足を運んで感じたこととか、思ったことを共有します。

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CFの様子。ミシン仕事は女性たちに人気の部門です。

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い草を選定する工程。こうして商品の品質が保たれています。

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い草を織る工程。手作業なので一日織れるのは3mほど。

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託児所。不安になるくらいハンモックを揺らしまくる女性。

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一緒に給食もいただきました!

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SUSU代表の青木さんによるプレゼン

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ドローンを使って記念撮影!

 

  • 現地で働く女性たちの家庭訪問

実際に話して一番に感じたのは、彼女たちの明るさです。日本で報道されるような、一般的に想像される「貧しくてかわいそう」みたいな雰囲気は全くありませんでした。毎年7%の経済成長を続けるカンボジア。昨日よりも今日、今日より明日は豊かになっていくという戦後日本のような元気さがそこにありました。

以前は自転車でCFまで通勤していたが、今はバイクを使っていたり。家に電気も通っていなかったけれど、新しく電化製品が買えたり。結婚したので新しく家を建てたいと前向きにこれからのことを話す彼女たちを見て、とてもエンパワーされました。

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ベテランスタッフの家にお邪魔しました。母の愛は万国共通!


 

 

 

  • 百聞は一見にしかず

やっぱり自分の目で見て、五感をフルに使って感じてみないと分からないことはたくさんあります。

全身の毛穴が開くような蒸し暑さ、家畜のにおい、足の裏の砂の感触、見渡す限り広がる農村の景色、CFの周りを取り巻く現地の方々の生活。

農村の中にCFが確かに存在していて、彼女たちの雇用を創出し、彼女たちの日常を形作っていました。

かものはしプロジェクトから独立したSUSUも、独立したことでより自由な発想でミッションを考えている印象を受けました。ライフスキルトレーニングの輸出という考え方、消費者をも変えていきたいという熱量を感じました。かものはしとは違う、新しいSUSUらしさみたいなものも感じられました。

 

SUSUはクメール語で「頑張れ!」みたいに人を励ますときに使う言葉です。英語に「頑張れ!」という言葉はなく訳すとしても、「〇〇が叶うように上手くいくことを願ってるよ」みたいに回りくどい言い回しになってしまいます。日本語の「頑張れ!」とクメール語の「SUSU!」がヒットしていて、日本人がカンボジアで事業を起こしたことが自然な感じがしました。

妊娠3ヶ月で通勤に2時間かけてCFに通う女性も、もっと働いて収入を上げたい!頑張ろう!SUSU!と話していました。彼女の目標は、CFに通いやすい新しい家を建てることと服飾系の自分のお店を開くことだそうです。

日本人が収入を上げる時って、もっと広い家に住みたいとか、良い車に乗りたいみたいな「既にある程度豊かだけど、周りの目を気にして高収入を得たい」という印象があります。カンボジア人の仕事のモチベーションは「私たちはまだまだこれからだ!これからもっと明るい未来が待ってるから、そこに向かって頑張ろう!」という希望から湧き上がる活力を感じました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。