CF卒業生と話して感じたこと
こんにちは!大悟です!
コミュニティーファクトリー(以下CF)を卒業して、現在は日本食レストランShinで働いているスレイパーにインタビューをしました。
そこで感じたことを共有します。
目次
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彼女にとってCFという存在
今はShinで厨房に入ったり、市場に買い物に行ったり、料理を運んだりと幅広く仕事を任されています。
ここで頑張れているのも、CFで働いた経験がとても活きていると話すスレイパー。
CFは彼女にとって、とても大事な場所になっています。
CFで頑張って働いたという経験が彼女の中で心の支えになっていることが伝わってきました。
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ライフスキルの重要性
CFではただ働くだけではなく、ライフスキルを身に付けてもらうことを大切にしています。
ライフスキルとは日本では一般常識的に身に付くスキルのことで、読み書き計算から始まり、自分の感情のコントロールや他者とのコミュニケーションスキルなど、生きる上で最低限必要な技術のことです。
日本で生きていれば当たり前に身に付くスキルでも、カンボジアではそれが当たり前ではありません。
ライフスキルは頑張る為の技術です。
カンボジアで生まれたが為に頑張る技術が身に付かないまま大人になってしまい、自分で住むところを探せなかったり、定職に就けなかったりします。
どんな人でも夢を持って、目標に向かって頑張ることができれば、そんなに素晴らしいことはないですよね。
スレイパーも怒りの感情を感じたらそれをすぐに表に出すのではなく、少し待ってから「なぜ自分が今その感情を抱いているのか」理由を考えてからアクションすることを心がけていると言っていました。
またライフスキルトレーニングを通して、仕事で多少上手くいかなくてもNever give upの精神で立ち向かうことを学んだとも言ってくれました。
スレイパーになんでそんなに頑張れるの?と聞くと、「もっと学びたいから。自分が学んだことを家族や小さい姪っ子に教えたい。」と話してくれました。
CFで働く彼女たちが学びたい時にそれをサポートする環境が整っていると感じ、彼女たちにとってCFの存在はとても大きいものであり、改めてライフスキルトレーニングを施すことの重要性を感じました。
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自立した女性になるということ
私が特に印象的だったのは彼女の笑顔です。
これからの夢や目標があれば教えてほしいと聞くと、「ここで料理の技術を磨いて家族を支えながら、自分のお店を村で開きたい」と話す彼女はとても輝いていました。
家族関係も良好そうで、表情から柔らかさや優しさ、穏やかさも感じられました。
SUSUの「ものづくりから人づくりへ」というモットーが着実に根付き始めています。
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なぜスレイパーと自分を重ね合わせたのか
スレイパーと話すうちに、自然と彼女を自分と重ね合わせていたことに気付きました。
ホテルに戻ってから落ち着いて反芻してみました。
CFを卒業して料理人になりたいという夢に向かって突き進む彼女と、会社を辞めて新しいキャリアを考えている私。
彼女がシェムリアップで頑張っていることが私に自分も頑張ろうという気持ちを一層強くしてくれました。
自分自身の意志でCFという働き慣れた場所を飛び出して、夢に向かって生きる彼女がとても自由に見えました。
きっと彼女は近い将来、自分のお店を開くという夢を叶えると思うし、それがとても自然なことのように感じられました。
別れ際に「オークン(カンボジアの言葉でありがとう)」と言いながら握手を求めると、彼女もオークンと言って握手をしてくれました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。