私はNPO法人SUSUのサポーターです。
こんにちは!大悟です!
今日は、「認定NPO法人かものはしプロジェクト」からカンボジア事業を承継する形で誕生した「NPO法人SUSU」を紹介します。
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独立の経緯
SUSUはかものはしプロジェクトのカンボジア事業の独立に伴い、今年2018年4月にスタートした団体です。その独立の経緯はカンボジアにおける人身売買問題の改善から話す必要があります。2000年前後には、売春宿に従事させられている18歳未満は30%と言われていました。しかし、2015年では性産業施設287ヶ所にいる2,104人のうち、18歳未満は2.2%、15歳以下は0.1%まで減少しました。
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売られる子供が減った要因①ー取り組みの成果が出てきた
2002年に人身売買を専門に捜査する部署がカンボジア警察に設置され、2008年に人身売買に関する新法が制定されました。様々な地域で人身売買問題の啓発キャンペーンが行われた結果、被害者が特定され、きちんと売春宿が摘発される土壌が出来上がっていきました。
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売られる子供が減った要因②ーカンボジア全体の発展
2000年代から平均7%以上の経済成長を続けるカンボジア。貧困ライン以下の人口割合は2008年の34%から、2012年には18%に減少しました。初等教育の修了率も2002年の60%から、2015年には96%へと改善されました。
これらの要因から、新たに性的被害が起こるケースが減ってきたので、カンボジアでの活動の焦点を子供の性的人身売買に留めず、幅広い社会課題に当てるべきと結論付けられました。
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SUSUが目指す世界〜資本主義をやわらかくする〜
かものはしプロジェクトのコミュニティファクトリーという工房をSUSUが引き継ぎました。この工房ではい草を使った雑貨商品を生産しており、村の女性たちを雇用し定期的な収入を得てもらうことで、貧困削減に繋がり子供を売らなくて済むという効果があります。今コミュニティファクトリーは働く場でもありながら、ライフスキルを学ぶ場に昇華されています。働きながらライフスキルを身に付けることで彼女たちの自信や自尊心を育て、自らの人生を自らで切り開くことができるようになります。
SUSUの商品が売れれば、より多くの女性がライフスキルを身に付ける機会が提供されます。SUSUの商品にはラベルがついていて、工房の誰が作ったものなのか判別できるようになっています。買う人がほんの少し作り手のことを想像できれば、人々の購買行動に変化が生じます。人の成長に寄り添う企業の商品が買われることが増えれば、資本主義がやわらかくなっていく、というわけですね。
かものはしプロジェクトの「ミッション原理主義」に基づいて、SUSUは独立しました。かものはしプロジェクトのミッションはあくまで世界から売られる子供をなくすことであり、状況が改善したカンボジアでそのまま事業を継続するのはミッションにそぐわない。カンボジアはカンボジア、インドはインドで優先的に解決したい問題があるので、ミッションに忠実に独立した形になります。
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SALASUSUというブランド
「SUSU!」はカンボジアの言葉で、日本語でいうところの「頑張れ!」みたいな意味で、人を勇気付ける時に使います。先日は渋谷のヒカリエや吉祥寺の百貨店でも特設ブースが設置されました。途上国で作られたものが、日本の消費の最先端の場所で売られたわけですね。
ファッションに疎い私でも「カッコイイ!!」と思える商品ばかりなので、是非一度ご覧になってください。商品はオンラインストアからお買い求め頂くことが可能です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。