世界一貧しい大統領 or 世界一豊かな大統領

こんにちは!大悟です!

 

今日は、世界一豊かな大統領を紹介したいと思います。

第40代ウルグアイ大統領、ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダーノさんです!

ウルグアイは南米に位置する共和制国家で、人口は330万人ほど、つい最近はサッカーワールドカップにて、エジプト戦、サウジアラビア戦、ロシア戦での快勝が目立っています。

 

3年ほど前に、彼が来日した際に世界一貧しい大統領として、一躍有名になり、日本の出版社が絵本も出しましたね。

 

2012年6月、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われた、リオ+20、国連持続可能な開発会議での彼のスピーチがメディアに数多く取り上げられました。

youtu.be

(以下、日本語訳抜粋)

「質問をさせてください。ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、この星はどうなるのでしょうか。」

「貧乏な人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことです。」

「発展は幸福を阻害するものであってはいけない、発展は人類の幸福、愛、子育て、友人を持つこと、そして必要最低限のモノで満足する為にあるべきものなのです。」

 

 

彼は、国のリーダーは大衆と同じような生活水準を維持するべきだ、との考えから、月収の9割を慈善団体に寄付し、月11万円ほどで生活しています。彼の個人資産は、1987年製のフォルクスワーゲンのみ。こちらも日本円にして30万円ほどの価値です。

 

質素清貧を好む日本人は、当時来日したムヒカ大統領を、世界一貧しい大統領として称え、キー局は特番を組み、大々的に報じました。

特番の中で池上彰さんも触れていますが、私も、彼は世界一貧しい大統領ではなく、世界一豊かな大統領の間違いなのではと感じています。

 

 

現代の消費主義社会では、どんなサービスを受けたとしても、それぞれの収入に応じて、サービスのランクがあります。

年収500万円の人が泊まることのできるホテルと、年収5000万円の人が泊まることのできるホテルと、年収5億円の人が泊まることのできるホテルでは、サービスの質は明確に区別されます。

人々はより良い生活水準を目指して、一生懸命働いて、お金を稼ぎます。

収入が上がった時点で、生活水準も同時に上げてしまうので、手元にはほとんどお金が残らない、そんな仕組みになっています。

 

こんな話をすると私のことを、現状の生活にあぐらをかき、努力することを放棄した怠惰な若者、という評価を頂くことがあります。

しかしそれでは、何のための労働でしょう?あなたは何のために働いていますか?

 

 

私は今、認定NPO法人かものはしプロジェクトで働いています。ボランティアスタッフとしての雇用ですので、お給料は頂いていません。唯一、行き帰りの電車賃は支給されています。

毎日がとても充実していて、日々の業務から学べることはたくさんあり、これからの自分にワクワクしています。

お金は使えば無くなりますが、自ら得た学びや経験は無くなりません。

むしろ時間を経過するごとに思い出は美化されていきますよね(笑)

 

それでは、ムヒカ大統領は何のために働いていたのでしょうか?

彼は政治家ですので、建前としてはウルグアイ国民の幸福の為、ということになるんでしょうけど、本音は実際に聞いて見ないことには分かりませんね。

 

私が言いたいことは、お金と幸福度は比例しない、ということです。

あなたが日常の中で、幸福だと感じる瞬間はどこにあり、その時間を定期的に設けるために必要なお金ってどれくらいですか?案外、高価ではないことがほとんどではないでしょうか。

これは私の体験から言えることですが、寄付が習慣になると、短期的な目線では使えるお金の量が減りますが、本当に自分に必要な買い物が何かが分かるので、結果的に無駄遣いをせずに済みます。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。励みになりますので、もし共感したらシェアして頂けると嬉しいです。